「日本のすごいモノづくり」 監修:中村智彦 学研教育出版社

中村智彦氏って日本テレビの「世界一受けたい授業」でコメンテーターしている方ですね。まあ、この本は番組人気あやかり本というところでしょうか。
「モノづくり」関連には評価が甘くなる私ですので、オールカラーでいろいろな産業の製造工程を紹介する本が出るということは、それだけで嬉しいです。
その上で欲を言えばという点を。
かなりの情報を詰め込んで、非常に頑張って編集しているのがよく分かります。しかし、やはり詰め込みすぎました。A5判という判型に小さな写真が並んび、しかも1アイテムにつき2~6ページしかないので、ちょっと説明不足の感が否めません。
それでなくても、写真だとテレビのようには伝わりません。例えば、多重関節を持つ産業用ロボットのクネクネした動きは動画で見ないとその凄さが伝わりにくいでしょう。
また随所に専門用語が並んでいて、この手の図鑑が好きな子供には難しすぎるでしょうし、大人にはとっては教養として身につく知識となるには説明が不十分。やはり49個ものアイテムを取り上げたのが原因でしょうか。判型を倍にして3分冊にしてほしいものです・・・って、もちろん、本の企画としてはそんな売れるかどうか分からないのに冒険はできない、という事情があるのでしょう。
さて、この本で知った知識ですが、「LED」ってまだまだ発光効率やエネルギー変換率で「蛍光灯」に追いついていないのですね。
熱損失でも劣っています。寿命や応答性は極めて優れているのですが。LEDってエコの代名詞のように言われるので、これにはちょっと驚きました。もっとも、あと数年で蛍光灯を上回ると予想されているとのことです。
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- 2010-09-16
- 本
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