いやいや、こらスゴイですわ!
たけくまさんとこで知ったソフト
「田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!」今は一見すると、キワモノ的ソフトのように見えるかもしれないけれど、このソフトが秘めているポテンシャルはあるジャンルではとんでもない変革をもたらす可能性がある。
コミPo!は漫画製作の「レトルト食品」やあ!!
はじめて大塚のボンカレーが誕生したとき、人々の目にはビニール袋に入った得体の知れない食べ物と写ったことだろう。しかし、今やホテルとか一流シェフの名を冠したレトルト食品も珍しくない。
もちろん、そのシェフ手作りの料理とその名を冠したレトルト食品を食べ比べたときに、味の点で後者が追いつくことは難しいに違いない。
しかし、レトルト食品が手作りの料理に勝る点が3つある。
それは手間と時間とコストだ。そして、日々の食事の中で、この3つが優先される場面はたしかに存在する。
このソフトは今まで数多あるお絵描き用のソフトとは違い、「コミックシーケンサー」という新ジャンルのツールだ。3Dのモデルをいわゆるカトゥーンシェーディングしてマンガという限定された用途で配置するものかと思う。今のところまだやや絵の「硬さ」が目につくようだ。
これまでのお絵描きソフトではいずれにしてもある程度の絵心は必要だった。しかし、このソフトなら絵は描けなくても、絵づくりのセンスさせあれば、そこそこのものまで持って行けるだろう。(「大場つぐみ」が「小畑健」を必要としなくなる日がくるかもしれないってわけだ(笑))
今のレベルでもかなりの場面で実際の仕事に使えそうだ。ちょっとしたイラストや動画の絵コンテづくり、各種業界の取説作成などなど・・・・。ものすごく個性的で作品として魅力ある絵を必ずしも必要としない商用イラストのジャンルはたくさんあるだろう。
例えば、ある家電メーカーで新しい掃除機を出したとする。操作方法やお手入れ方法など、たくさんのイラストを駆使して説明するのは実に大変なことだ。ところがこのソフトなら掃除機の3Dデータと手のアップのデータさえあれば、いくらでもイラストが作れるのだ。かなりの手間が減ることだろう。
コメント欄では雰囲気の似ているMMD(ミクミクダンス)と絡めて語られているけれど、実用性としてはこちらの方がはるかに高いと思う。
そしてあと数年も進化すればオリジナルのキャラや背景を請け負う専門家も現れるだろうし、シェーディングの線もGペン風やら筆ペン風やらいろいろなものが付加されていくだろう(既に実装されているかもしれないけど)。個性的なプラグインやらフィルターも販売されて、マンガ作品制作のソフトとしても、「何々シェフオリジナルのレトルト食品」の地位を確立するに違いない。
個人的に非常に先行きの楽しみなソフトなりよ!
「コミPo!」
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