最近、モノ系雑誌でよく見るデジカメが、CASIOの
「EX-ZR10」。で、このカメラの売りがHDRアート機能。
HDRとは「high dynamic range imaging」の略。
詳細はgoogle先生にまかせますが、私の理解している範囲では、複数の露出の異なる写真から白飛びや黒つぶれのない要素を抽出して、通常より広いダイナミックレンジでの明快な画像を得ようというもの。その際の処理の仕方によっては、極端に鮮やかで、昔のカラーコピーに似たような、どこか懐かしい雰囲気のアーティスティックな画像が得られるということのようです。
「EX-ZR10」はカメラがこれを自動で処理してくれるということ。なかなか面白い画像が得られるようなので、PCで簡単にできないか、調べてみました。
検索するとフリーソフトなどもヒットするのですが、基本的に露出の異なる3枚の画像が必要なようです。ま、当然といえば当然なのでしょう。最近のカメラには自動的に露出を変えながら3枚連写してくれる「オートブラケット機能」が付いていますが、それでも手ぶれせずに3連写するのは大変。三脚を用意するのも面倒だし、いろいろと試している人たちもなかなか苦労しているようです。
なんとか1枚の画像から擬似的に作れればいうことはないのですが・・・
で、いくつか探していたら、驚いたことに、件のCASIOさんが1月11日に開設したばかりの
「イメージングスクエア」が凄かったのです。本家のカメラでできるHDRアート写真とほぼ遜色ないものが、簡単に作れちゃうのです!いいのか、CASIOさん?豪気だなあ。
では、テストしたものを。これがオリジナル。昨年の秋に私が箱根で取ったケーブルカーの写真。

これを「イメージングスクエア」でHDRアートにしてみると…

おおお、すばらしい! え?
「EX-ZR10」要らない…あわわ、いや、とても有り難いです。実は、加工後、ややボケたのでコントラストを少しだけ強調してあります。まあ、上下に大きなクレジットが入るわけですが…嫌なら「EX-ZR10」を買ってくださいということで。
さて、この他、「イメージングスクエア」では12種類の「絵画風変換」機能があります。
いくつか試してみましょう。まずは油絵。

なかなか雰囲気出ていますね。写真を絵画風に変換する画像ソフトなどはいろいろありますが、このサイトの変換アルゴリズムはかなりすぐれていると思います。
次、同じく油彩ですが、「ゴシック風」。

これまた全然違う雰囲気になりました。
次、「ガッシュ」。ガッシュとはポスターカラーの上質なもので、ここでは不透明水彩のような意味合いだと思います。

上手に、平板化して、処理の仕方に嫌みがないと思います。サイトには「シルクスクリーン」風もありますが、どちらかというとこの「ガッシュ」の方がシルクスクリーンぽいかも。
ここではページの都合上、縮小したものを載せましたが、もっと大きな画像で見ると、筆の跡までリアルに伝わってきます。
「イメージングスクエア」は簡単な登録で無料で使うことができます。HDRアートが気になる方は試してみてください。
さて、HDR加工から始まって、他にも画像加工の使えるサイトを見つけましたので、また次回。
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