ペーパークラフト(タブレット・ガム ケース)
以前「キシリッシュ(XYLISH)」のパッケージについて書いたのを機にガムのケースを作ってみようと思い立った。
粒ガムのパッケージはキシリッシュのようにハードケースのものは少なく、薄い紙を巻いてあるだけのものがほとんどだ。(一番上のMAX AIRは一番のお気に入りだが、現在はもう販売されていない。生産が終わったころ、箱買いしたものが一つだけ引き出しの中に残っていた。私の好物はなぜかすぐに生産終了となるのだ(泣))

現在出ているものを適当に購入して寸法を測ってみたが、どのメーカーもほぼ同じサイズである。これって談合?みな14粒入りで、長さ約10cm。ま、その方がこっちには好都合だが・・・。案外、パッケージを包装する機械を作っているメーカーの要請だったりするのではと思う。
で、このタイプは開けた途端に最初の何個かは転がり出てくるし、後はびりびりと紙を破いて取り出すしかなく、不便かつ美しくない。遊んでみるにはいいテーマだろう。
単にハードケースを作るのではなく、半分の7粒を持ち歩けるジャマにならないサイズにしてみる。
スリーブのみデザインを変えて、「自爆ボタン」(self-destruction button ? )と「オリジナル モノグラム」タイプを作ってみた。
作り方自体はさほど難しくないが、かっちりとした綺麗な仕上がりを目指すなら、それなりにテクニックが要求される。
上級のテクニックを学ぶにはこのサイトが役立つ。レーシングカー、凄すぎます。
エプソン・ナカジマ・レーシング今回、もちろん、ここまでのテクは必要ないが・・・
1.まず、紙を選ぶのも作り手のセンスである。今回は紙厚0.2mmぐらいを想定している。坪量は170~230g/m2ぐらい。
ツヤ有り、またスーパーファイン用紙は印刷の仕上がりは美しいが、折ったときに表面が剥がれやすいので注意。
PDFのモード(ICM)で印刷したあと、デッサンなどで使う定着液(フェキサチーフ FIXATIVE)のスプレーを吹きかけておくとよい。
2.細かいところがあるので、カッターはデザイン用のものを使用した方が断然作りやすい。(上級者ならブレードも片刃でなくては、とかあるようです(笑))
3.(例として接着剤の不要な方の中箱を折っていきます。)
作業しやすいように大まかにカットしたあと、折り筋をあらかじめ付ける。このとき、谷折りの線は表から、山折りの線は裏から付けると綺麗に折れる。
裏から折り線を付けるためには、表の線のはずれに、カッターで目印を入れ、裏からそれを鉄筆(スタイラス)などを使ってつなぐ。

4.折り線をヘラなどでなじませる。このとき、印刷面を汚さないように注意。一旦折ったら、絶対に反対方向に折り曲げないこと。折り目が傷みます。

5.側面のベロを抱き込むように両端を内側に入れる。

6.一度折り込んだ両端の凸部分を一旦起こしてから、両側面を内側に折りこむ。

7.凸部を底のスリットに差し込む。紙の厚みによってはこのあたりの工程がちょっと引っかかったりするので注意。鉄筆などで角をなじませながら行うとよい。

8.出来ればガムを実際に入れてみて、スリーブとの滑り具合を確かめながら、スリーブの方を接着する。
このとき、「OPEN」側にしか引き出せない仕様なので注意。

出来上がり!

PDFは
ホームページの「作品倉庫」に置いてあります。(直リン禁止)
「horirium」の透かしはAdobe Readerで印刷する限りは実際には印刷されないのでご安心を。
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