デザインフェスタ・インプレ
2日め(5/21)に覗いてきました。
1日めと2日めで出展される方も多少は入れ替わるので今回の印象はあくまでも2日めの個人的感想。
今回は全体的にテキスタイルやアクセサリー以外のプロダクトが少なく、イラスト系が多かったという印象。それも残念ながらレベル的に不十分なブースが多いと思った。
パソコンが発達したので、誰でも、ポストカードなどを綺麗に作ることが出来る・・・んだろうが、それだけで品物として売れるかというとそれは難しいだろう。
出展者の裾野が広がって、あまり達者でない人も出展できる反面、毎回来ているお客さんの方はどんどん目が肥えていく。
その結果として、お客さんが付いていないブースも多くなる。当然ながらせっかく作った品物も売れないので、暗く凹んで、ブスッとした顔をしている出展者がやたらと目に付いた。中には接客もあきらめて本を読んでいる人も何人かいて・・・。
こういうところで厳しい評価を受けるというのは辛いだろうけれど、よい機会かと思う。せっかくの催しだからできるだけ、多くの人とコミュニケーションを取って、次回へのバネとしてほしいものだ。
mixiのコミュでの書き込みを見ても、最初はみんな売れなくて落ち込むらしいから。
むしろ、グッズを売って稼ぐというよりも、会場で自分の作品を描くというスタンスにすれば、コミュニケーションも広がり、お客さんの多寡も気にならないのではないだろうか。


(↑これだけやっていれば、自然にお客さんの足も止まるというもの)
あと、例年、やっぱりレベルが伴わないのが、ゴス系のフィギュア作家たち。四谷シモンやなんたら姫の亜流がたくさん出るが、残念ながらめったにレベルの高いものに出会えたためしがない。ほとんどが、デッサンからやりなおしてください、と言いたくなる。
一方、少し印象が変わってきたのがテキスタイルの分野。いわゆるお笑い系のものやいかにも業者で製造しました、というTシャツ屋さんは飽きられてきたのでは、と思う。同じTシャツでも、自分達で手をかけてシルク印刷をしたり、刺繍等で一点ものに仕上げたりという作品が増えてきたように感じた。それこそがフェスタの本質であり、よい傾向だと思う。
他にはバッグや帽子など手作業で丁寧に仕上げたものに見るべきものが多かった。まあ、この分野は門外漢なので評価が甘くなる所為かもしれないけど。

(↑手作りの帽子を出品しているブースを多く見かけた)

(↑今回見た中でもピカ一の完成度、「バレエ衣装家のトートバッグ」
Mills Bombさん オリジナリティがあってすばらしい出来です)

(↑シンプルで美しいブラウス。手作りの1点ものとか。
+plus+さん 個人でセルフプロダクツを展開しておられますが、たいへんなことだと思う。頭が下がります)

(↑どわーっ、カッコいー!コスプレイヤー御用達でしょうか。着るひとを選びますな。「天海祐希」風でないと・・・)
とにかく今回、全体に小ぢんまりとしていて、家具、彫刻、いろんなプロダクト系の品物も少なくて残念であった。もっとバカバカしいものや、実験的なこともどんどんやってほしい。

(↑太いロープから藁をほどいて品物に編み直すというワークショップ?インスタレーション?しんみりとやっていたが、もっとお客さんを巻き込んでみんなでやれば面白いかと)

(↑おおきなシャボン玉を作る装置)
デザイン・フェスタとはいいながら、なんだか文化祭的な様相を呈してきたというか、ちょっとイラスト系の方は低年齢化、アニメ化してきたような。(行ったことはないが、コミケってこんな雰囲気かも)
つまり、逆にテキスタイルの分野がそれなりに見られるのは、人に服など、着て頂くものを作ろうとすれば、少なくともそれに堪えうるそこそこの技術が必要となるからに他ならない。しかも、ファッション関係はお客さんの方ももっとも目が肥えている分野でもある。
似たような催しで
GEISAIなんてのも出てきているし、デザインフェスタもそろそろ過渡期かなと思う。
まあ、コミケがあれだけ集客力があるわけだから、デザインフェスタのベクトルがそっちへ傾くのは仕方の無いことかもしれないが、本家と同じようになるのでは存在意義もなくなるのでは。
とまれ、何かを作り、表現し、出展しようというそのエネルギーだけで、もう基本的にすばらしい。だから、ついついデザインフェスタに出かけてしまうのである。
(私も出店したとき本当にいい勉強になりました・・・・。)
手作り帽子は最高ですよね!すごく分かります!!
一点物でも、比較的安く買えたり、、☆運命の出会いを求めてわくわくしてしまうの☆
GEISAIは9月。行けたらいいなぁぁ。。情報ありがとうございました。