謳い文句に惹かれて購入。
「ワイドハンドル」
「粘着テープを切っても
のりが
つきにくい。」
「新構造 フッ素コートを超えた
グルーレス刃」
「空気弾力 で指にやさしい 軽くシャーな切れ味」
「エアークッション」

「エアークッション」というのはどうやら、ハンドル部の空洞のことらしい…
これをエアーと言っていいのかどうかは分からないけど。

最近のテレビショッピングなどでは必ず「個人差はあります。」というキャプションが付く。
個人差はあるということで、私個人の感想では、残念ながらほとんど何の役にも立っていない、と思う。
「ワイドハンドル」とあるが、親指の第1関節が入ってしまうと、ハンドル内側を囲んでいるエラストマー(熱可塑性軟質樹脂)の滑りにくさと相まって、指が抜けづらい。設計の目指した方向は分かるけれど、うまくいっていないと思う。
ヒンジキャップの凹みは分別廃棄を容易にするためにキャップを外すための凹みである。こういう配慮は良いと思う。
ただし、捨てるとき以外は分解するな、とのこと。裏面で、「分解後組み立てるとハサミの切れ味は悪くなります。」とはっきり謳っているのが興味深い。
さて、肝心の切れ味は…
ガムテープを切ってみたが、さくさく切れた。ほほう、と思ったが、やはり、使い続けていると多少、糊がついてきて、切りづらくなった。フッ素コートのハサミを持っていないので比べられないけれど。

構造の秘密は、L字型の断面にある。ハサミの刃の噛み合わせ部は矢印の1mmほどの部分のみで、刃の他の部分は0.5mmほど下がっているのだ。
そのため、テープなどが刃本体に付きにくいという訳。
ただ、この構造のためか先端部で最後に閉まるときにカクンと落ち着きが悪い。
また、樹脂のゲートの位置と処理もその一因かも知れない。

この部分を両側とも、カッターで平にしておくとやや改善するようだ。
しかし、何だろう、このハサミを使ったときに感じる違和感は?
ハサミを詳しく研究したことはないが、ハサミのハンドル内で、指は微妙に回転するのではないだろうか?
この部分に滑りにくいエラストマーを採用したことが、原因であるように思う。
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