過去のデータの記録。
2010年の秋、はじめて
「箱根 彫刻の森美術館」に行きました。
きっかけはその年の夏の
「GOOD DESIGN EXPO 2010」で知った「ネットの森」が見たかったから。
見事な紅葉に包まれた景色を楽しみながら早朝のオープンと同時に入りました。
入り口前に風の彫刻家、新宮晋氏の作品「生命の響き」。しかし残念ながらメンテナンスで噴水が止まり動いていませんでした。どうもメンテナンスというより節電の雰囲気。震災前だったのですが。

彫刻の森のサイトにある割引券をスマホで見せると「印刷してきて下さい。まあ、今回だけはよしとしますが。」と受付で怒られ、軽くイラッときました(笑)。紙ゴミをわざわざ増やす必要性って何なのでしょう?受付のお姉さんに尋ねても回答する気はないらしく、「ちっ、めんどくさいオヤジ」という心の声が聞こえたのでスルー。
彫刻の森美術館は広大な土地に具象・抽象様々な彫刻が点在し、美しい景色とも相まって、芸術が好きな人にとっては、とても楽しめる場所でしょう。特に早朝は観光客も少なく、夢の世界に迷い込んだような不思議な空間の風情がありました。ただ、私としては先程からの件以外にもいくつかの問題点が目に付いたのですが…。
私の好きな幾何学形態の彫刻などを少しご紹介します。
松原成夫『宇宙的色彩空間』


単純だけどおもしろい。
この中を駆け抜けたくなります。
ピーター・ピアース 『しゃぼん玉のお城』 (Peter Pearce "Curved Space Diamond Structure")


多角形のポリカーボネート板をアルミフレームで繋ぎ合わせ空間を作っています。こどもが中を冒険することができます。残念ながら大人は入れません。
私が見た物は1994年となっていましたが、『遊びの博物誌(坂根i巌夫著)』によれば最初の作品は1975年とのこと。ネットで調べると現在の 『しゃぼん玉のお城』 は2011年8月6日に「3代目」として新設されているようです。
(因みに私もこの作品とはまた違うアプローチで、紙製の多面体の構造体を制作しています。いずれきちんと発表しておきたいと思います。)
後藤良二 『交叉する空間構造』

こ、これは…

「ダイヤモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した」とのこと。
一体だけ違うところを掴んでいる者がいます。(ウソです。)
ナウム・ガボ 『球型のテーマ』

ロシア構成主義の彫刻として教科書に出てくるやつですね。ステンレス好きにはたまらん。
新宮 晋 『終わりのない対話』

こちらは青空を背景に風で揺れていました。
続きは次回。
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