パッケージ話、その2。
先日、大手スーパーのジャスコで購入した、「近海さば みりん干し」(冨士物産㈱)のパッケージ。

開けてビックリ、とんでもない「上げ底」!ここまであからさまにやられると、笑ってしまう。
と、言うか、もしかして、これは何か意味があるのではないだろうか、私が何か見落としているのでは・・・と不安になるぐらいである(笑)。
100歩ゆずって、考えてみよう。
1.トレーの強度を出すため。
サスティナブルな生活を目指すには、少ない資源で同じ機能を発揮する製品を作るということを考えないといけない。
つまり、薄い発泡スチレンでいかに、強度を保つか・・・え、何だ、このトレーの強度は!?
厚さが2.5mm強もあり、めちゃくちゃ頑丈である。おまけにこの凸構造、これでは割るにも苦労しそうだ。なんでしょう、この不必要な強度は?
おそらくこの皿なら半分の厚みでも使えるだろう、ってことで1.は消えた。
2.アーチ状にすることで、直線より全長が長くなる。ってことで、少しでも大きな魚を乗せることができるとか・・・。
計算してみると直線185mmがアーチ状の場合、約190mmとなり、約5mmほど伸びる・・・がこれは全体の2.7%。魚の尻尾の食べられないところの誤差でもこれくらいはあるだろう。
そもそも、こんなややこしい金型を作らないで、最初から5mm伸ばしたものを作ってもいいわけで・・・2.も消えた。
3.もっとも建設的に考えられることが、お刺身などを乗せたときのブリードが下に溜まるように・・・だから「干物」だっつうの!
測定してざっと断面図を書いてみた。

もっとも浅いところではなんと淵から2mmである。薄い魚をのせても肉厚の魚が皿から溢れんばかりに見える。
強度も過剰、表面の印刷も不要、上下が逆ではないかと思えるほどの上げ底・・・・、これ逆さに使った方がたくさん入るんじゃないか?(笑)
なんとも姑息だなあ。これって消費者を欺いていることにならないのだろーかねえ。
少なくとも私は騙されて買っちまったわけだが・・・。
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[C611] 単純に、、、