さて、多ページの折り本で、「horirium式」の要件は一枚の紙が繋がって輪っかになっていることです。え?そんな必要あるのかって?
ありません…ね…(;^_^A
これは8ページの折り本を16ページにしようと考えていてパズル的な興味を感じたからです。実際は多ページの折り本を作る場合は「つづら折り」方式にした方が簡単で実用的です。
まあ、そこで「つづら折り」に対して「一筆(書き)折り」と呼んでみました。
なので今回紹介するものも、多ページ折り本における「エレガント解」といったところでしょうか。
32ページ折り本

左右対称の綺麗な折り方だと思います。色々やってみて、非対称でも折り本になる場合もあれば、対称形で繋がっているのに折り本として成立しない場合もあることが分かりました。

16ページのものと同様、左綴じにした場合、最終ページ(とその前)が厚み吸収でずれることになります。こういうズレが嫌な場合は62、63ページを犠牲にして糊付けし、調整することもできます。

64ページ折り本

同じく64ページ。このやり方でページ数を増やしていっても成立する筈です。(48ページってのも成立しました。)面倒臭いのでもう止めますが(笑)
実際作ってみると見た目よりずっと簡単にできました。まず切る前に折るのですが、基本的に紙を半分に折っていくだけなので定規で折り筋を付ける必要もありません。折り線もまずは山谷を意識せず折って行けばいいでしょう。

左から一般的な8ページ折り本、16、32、64ページです。全部A4サイズで作った場合の大きさです。A4では豆本でもA3やA2で作れば実用的なノートなどができそうですね。
※ちなみに日本では折り方それ自体に関しては著作権や工業的所有権は発生しないと思います。製品になっている必要があるわけです。
それで創作系の折り紙作家さんが、自分の作品を他所のワークショップなどで勝手に使われ、トラブルになっているケースを見かけます。
個人で楽しまれる以上に、ワークショップ等で「horirium式」を使われる場合は、考案者を明示していだければ嬉しく思います。(え、こんな面倒なもの作る人いない…ごもっとも(;^_^A)
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- 2015-02-14
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